股関節・膝の代表的な疾患

股・膝のイメージ画像

股関節・膝の代表的な疾患をご紹介します。

変形性股関節症

股関節の軟骨が何かしらの原因によってすり減ってしまったり、骨同士がぶつかり合ったりして変形するなどして、痛みや股関節が動かしにくいなどの症状が出ている状態にあるのが変形性股関節症です。
発症の原因としては加齢に伴って引き起こされる退行変性や股関節の酷使、肥満による体重増加で股関節に常に負荷がかかるなど、基礎疾患がみられない一次性のケースもあれば、原因がはっきり特定できる二次性の変形性股関節症というのもあります。この場合は骨折や脱臼等の外傷、寛骨臼形成不全や発育性股関節形成不全など股関節の元々の形が影響して起きるということもあれば、大骨頭壊死症やペルテス病などの病気が原因として挙げられます。
よくみられる症状として、立ち上がりの際や歩き始めなどに股関節に痛みが現れるほか、股関節が曲がりにくくなるなど、可動域に制限がみられるようになります。さらに症状が悪化するようになれば、安静時や夜間時にも痛みが出たり、歩くのがつらかったりするようになります。

治療について

保存療法から始めていき、肥満の方であれば、減量に努め、股関節に負担がかかりにくくしていきます。
また股関節周囲の筋肉を鍛えることで関節を安定させるために運動療法(筋力増強訓練、水中歩行 等)も行います。痛みがある場合は対症療法として、NSAIDsやアセトアミノフェンなどの服用する鎮痛薬や関節内注射(ステロイド、ヒアルロン酸 等)を使用します。
保存療法のみでは痛み等が改善できないとなれば、手術療法(関節温存術、人工関節全置換術)が選択されます。

変形性膝関節症

膝関節において軟骨がすり減っていき、それによって関節内に炎症がみられるなどして痛みなどの症状が現れているのが変形性膝関節症です。発症の原因ははっきり特定することができない一次性変形性膝関節症(加齢や肥満が関係しているといわれている)のほか、原因疾患が特定できる二次性変形性膝関節症(外傷(骨折、靭帯や半月板の損傷 等)、関節リウマチや化膿性関節炎等の関節炎、反復性膝蓋骨脱臼 等)がありますが、原因の多くは一次性によるものといわれています。

主な症状ですが、動き始めや立ち上がろうとした際に膝に痛みがみられます。膝関節の曲げ伸ばしをしただけで痛みや腫れが起きることがあります。このほか、階段の昇降(とくに降りるとき)や正座が困難になったり、膝関節の可動域が制限されたりしていきます。

治療について

膝関節がどのような状態であっても、保存療法からの開始となり、内容としては膝関節への負荷を減らすための減量、関節を安定させるべく膝関節の周囲の筋力を鍛える運動療法、膝への負荷をかからないようにするための装具療法(膝装具や足底板の使用)などです。
痛みに関しては対症療法として、鎮痛薬(NSAIDs、アセトアミノフェン 等)を使用したり、関節内注射(ヒアルロン酸 等)を行ったりしていきます。
保存療法では効果が乏しいとなれば、手術療法が選択されます。この場合、関節温存術と人工膝関節置換術があり、進行度や年齢等によって選択されますが、人工膝関節置換術は耐用年数もあるので、激しい運動をそれほどしないとされる高齢者に対して行われることが多いです。